電子たばこ(VAPE)関連商品が規制開始後でも中国のオンラインショップから購入できる件

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先の報道にありましたように、中国では11月1日より即日実施奨励で電子たばこ関連商品のオンラインショップでの販売が禁止となっています。しかし日本からアクセスすると多くの中国企業が販売発送元になっているウェブサイトを確認を確認することができます。これは何故でしょうか?

答えは中国国内のオンラインショップではないからです。正確に言えば中国国内にサーバーを置いていないオンラインショップと言えます。一般に中国でホームページを持つ企業は必ずICPという固有の番号が政府から付され、その番号をページに表示させるよう決められています。中国企業のウェブサイトは全て政府の検閲下に置かれます。今回のような電子たばこのオンラインショップ販売禁止といった措置も、政府が全てICP番号で管理しているから可能とも言えます。(ただSNSでの細かい販売などには完全に検閲が行き届いてはいないようです。)

レンタルサーバーを中国外に設置してオンラインショップを構築、その国向けの言語なども用意するなどで、海外消費者は自国のオンラインショップを利用している感覚とさほど変わらずにそれらを利用することが出来ます。サーバーが中国国内にないためアクセスも早く快適です。

中国企業の日本でのオンライン販売を伸ばそうとする意欲はかなりのものがあります。上述したような独自サイトの他にAmazon.co.jpでも多数の中国系の企業が出品する傾向が顕著で、ここ数年での存在感は増していく一方です。電子たばこも例に漏れず、中国でオンライン販売が禁止になったとしても当然日本では変わらずに販売が続けられています。最近ではアマゾンでのサクラレビューが問題視されていることから、それらを見破ろうとするサービスまで現れたりするほどです。

いずれにしても中国企業にとって、政府の検閲を逃れることができる海外向けのオンライン販売網の重要性が一気に高まっています。一方でアメリカ企業でも同じような動きがあります。国内の動向が全く不透明な中、海外向け販路に活路を見いだそうとする動きが活発化しており、日本もニコチンこそ禁止ですが重要な市場と見なされています。

一方日本ですが、海外からは有力な市場と見なされているのにも関わらず、実はVAPEショップの閉店が相次いでおり景況感も下降しています。もともと日本ではニコチンが法律で禁じられているため、市場が小さく、IQOS(アイコス)を始めとした加熱式たばこに牽引される形で電子たばこの市場も伸びていました。喫煙者全体に占める新型たばこユーザーの比率が20%を超えたあたりから成長が鈍化し、一時の勢いは明らかに失われています。拡大期にあった局面では商品単価も高かったため、VAPEショップなどのようにお客様をコア層に絞ったビジネススタイルでも十分にやっていけたのです。しかし、市場の拡大期が転機を迎える中、商品の新規性も徐々に失われていき商品単価も下がって行きました。そういった局面のなか、2019年9月にアメリカの肺疾患騒動が起こり、10月には中国がオンライン販売の禁止を通達、11月にはフィリピンでも電子たばこを規制するといった動きが明らかになり、電子たばこを取り巻く環境は一気に悪化していきます。VAPEショップはただでさえ単価下落に苦しんでるところに、中国のオンライン販売攻勢を引き継ぎ受けることとなっている状況です。(いずれもお客様がコア層なのでかなり被るのです。)販売店は色々と差別化を図るなどで対応しようとしていますが、今世界で起こっている電子たばこを取り巻く環境の変化は常識の範囲を超えた激烈を極めるものです。日本のVAPEショップの舵取りは個人的な実感ベースとしてもなかなかに難しいものと感じます。

中国のオンラインショップで購入した時の最大のメリットはなんといっても価格でしょう。(薬機法で買えないモノを個人輸入するサイトも人気ですが割愛します。)電子たばこは中国が生んだイノベーションとも言われており殆どのマスプロダクツは中国製です。それらの中間マージンを排除した形で購入できるのですから、送料さえ安く済めば大変お手頃です。ただ販売形態上、アフターサービスには難点があり、それを重視される場合はやはり国内のショップで購入されるのがおススメです。販売店もサービスを磨かないと生き残れない時代とわかっていますから、多くの現存するシヨップではキチンとした対応をして頂けることでしょう。昔のVAPEショップの中にはお客様の持っているデバイスにケチをつけたなどの信じられない話を聞くことがありましたが、この環境下でそのようなお店はあり得ません。中国の価格競争力が日本のサービス力をさらに磨いてくれる、そんな構図もあるようにも思えます。割とどの業界でも起きていることと変わらないのかもしれませんね。

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